9月半ば、ちょうど前回の関西遠征の帰りの「あずさ」号でのこと、ふと頭をよぎったのでした。「ここをこうして、こうすれば…行けるぞ!」。このあずさの車内で、1つの旅程が大まかに完成したのでした。今回の遠征の旅程です。行くかもしれないと、休日だけは事前に取得していたので、そこから実行は各種交通機関の手配だけです。

今回の目的地は、佐賀・長崎、この期間にこの地に行くということは、大半の方が想像もつくでしょう、23日に開業した、西九州新幹線関連の撮影・収集です。また、同日に佐賀県江北町の肥前山口駅が江北駅に改称されるため、その訪問もすべく前日入りしています。
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まず22日朝、羽田空港から佐賀空港に飛行機で移動します。発車標の行先をふと見ましたが、近年飛行機での移動が増えたこともあって徳島と広島以外は利用したことある空港でした。
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佐賀空港に到着、初日はレンタカーでの移動です。冒頭の「ここをこうして…」の部分、実はこのレンタカーがカギでした。

佐賀空港着の航空便利用者向けに、佐賀県とレンタカー各社が共同でキャンペーンを実施しています。今年度に限り1人での利用も認められていたため、今回はこれを使うことにしました。普通車コンパクトクラス限定で、24時間1100円、プリウスやアクアなどのハイブリッドカーは+1100円、追加で各社の補償プランを付帯することができ、24時間以降の利用は通常料金です。昨今はガソリン価格の高騰もあり、長距離走る場合はハイブリッドカーがお得です。西九州新幹線開業に跨ぐこの日は適用不可かと思ったら、そうでもなかったので、ありがたい限りでした。
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まずは空港から肥前白石駅へ。駅名標は既に交換済で、「ひぜんやまぐち」の部分をシール剥がすだけでした。
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運賃表はまだ交換されていませんでしたが、この日、肥前山口・新大村・大村車両基地駅から100km圏内になる駅では順番に更新されていましたので、撮影した数時間後には交換されたと思います。駅にはかつての駅名標の写真も展示されていました。
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肥前鹿島駅を経由して、その後肥前浜駅へ。翌23日からは電化区間の最西端になる駅です。肥前大浦駅などではこの日限りで切符発売の簡易委託が解除になっていましたが、ここ肥前浜駅では存続するようです。せっかくですので乗車券を購入してみました。JR九州でよくある発駅空欄式の常備券です。
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続いて大町駅です。こちらはまだすべての駅名標が交換されていませんでした。牛津駅は行く時間がなかったので、この後はいよいよ肥前山口駅に向かいます。
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肥前山口駅に到着です。北口は既に駅名が消されていました。

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肥前山口駅と言えば、北海道・稚内駅発の最長片道切符の終着駅で有名です。が、西九州新幹線の開業に伴い、その終着駅の座が新大村駅に明け渡されることになりました。最長片道切符と言えば、2004年にNHK番組「列島横断 鉄道12000kmの旅~最長片道切符でゆく42日~」で俳優の関口知宏さんが旅をされていました。当時毎日欠かさず番組を見ていた「あさか」で、この時に初めて肥前山口駅の存在を知りました。
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肥前山口駅のみどりの窓口の営業時間は15時までですが、この日は多くの方が切符の購入に訪れていました。15時までに並んだ分は時間を過ぎても対応してくださったので、結果的には18時頃までかかったと思われます。
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肥前山口駅で買える乗車券類と、肥前鹿島→肥前山口の乗車券も買いました。九州のE-POSでは、既に9/23以降の日付の乗車券を購入する場合は、肥前山口が江北に変換されて発売されたため、発行駅は肥前山口、発駅は江北と言う乗車券の発売も可能でした。悔いはない…と思います。
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長崎方面の発車標です。「白いかもめ」も「長崎」ゆきもこの日で最後です。もう、肥前浜より先に行く列車が表示されることはなくなりました。
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自立式の駅名標は更新されていてシールを剥がすのみでしたが、天吊り式は未更新でした。
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構内には、数日前にこの日の引退が発表された415系銅製車が留置されていました。
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この車両は肥前山口駅に別れを告げて、江北駅には挨拶をすることができない形となりました。
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また、駅の外では交差点名標識の交換も行われていました。ちょうど搬出の作業中で、撮影させていただくことができました。作業者の方々、本当にありがとうございました。
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駅構内には、江北町への来客を歓迎する横断幕と、肥前山口駅への感謝を寄せるコーナーがありました。地元の中心駅として、長年親しまれていたのがよく分かります。
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そして、江北駅になっても、町の中心駅として変わらないと言う意味だろうと思います。「江北発」にそんな感じがしました。

切符購入で2時間並んでいたため、ほとんど見て回る時間はありませんでしたが、それでも3時間くらいはこの駅に滞在して、色々と感慨深くなってしまいました。さて、今回駅名改称になった経緯ですが、佐賀県杵島(きしま)郡江北町(こうほくまち)に所在する肥前山口駅を、江北駅に改称することで、「町の知名度を向上したい」と言う目的のようです。副名称で「肥前山口(江北)」にするのもアリだとは思いますが、恐らく江北町の狙いは、改称することで行先表示器や発車標、運賃表など幅広く「江北」の文字が表示されることで、「江北って聞いたことある!」「江北ってどんなところ?」と、認知されるのが狙いなんだと思います。列車の行先に表示されると、何となくその名称は覚えますしね。(副都心線と東横線が繋がった時の「和光市」なんかはいい例だと思います。)ちなみに、佐賀県では「町」の読み方は基本的に「ちょう」ですが、江北町だけは「まち」だそうです。自分も勘違いしていたので、先ほどあえて強調させていただきました。

さて、肥前山口でずっと感慨に浸っていると日が沈んでしまうので、長崎を目指して車を西へ走らせます。途中、何本かの特急「かもめ」と離合しましたがどの列車も多くの人が乗っている感じでした。7100114A-6EA2-4F8C-B5F3-228F1CD6FA2AB438A88F-98F5-4016-A627-3E9CDB8E0F67
県境を越えて、長崎県に入り、諫早駅にやってきました。西九州新幹線開業に向けて2018年に整備された新駅舎で、ガラス張りの開放感ある駅舎が特徴です。新幹線側では、翌日に控えた開業に迎えて最終の準備が行われていました。
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開業までのカウントダウン板、あと1日です。
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翌日からの主役となるYC1系と、長崎地区では今日までの活躍となる415系ステンレス車・817系が離合していました。諫早駅ではしばし幕鉄をしました。
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787系Fc-LED、特急かもめ博多・特急かもめ長崎
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817系小型3c、ワンマン小長井・ワンマン長崎
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今回は、撮影できていない表示を優先したため、既に撮影していた787系幕と885系の表示は撮影しませんでしたが、参考までに過去に撮影した画像を合わせて掲載しておきます。
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長崎駅へ向かう途中、市布駅に立ち寄りました。415系の湯江ゆきの撮影のためでした。
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市布駅から長崎駅に向かう時、現川峠を抜けて長崎駅の東側に抜けたところです。長崎駅を見下ろし、反対側に稲佐山と女神大橋が見える夜景がとてもきれいでした。稲佐山の夜景は1000万ドルの夜景とも言われているので、ぜひ一度見に行ってみたいです。
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そしていよいよ、長崎駅に到着しました。こちらは未完成ですが、西九州新幹線開業に合わせて駅周辺の整備が進行中です。
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到着のタイミングで最後の特急「かもめ」号が発車し、残すは到着する特急「かもめ」号と、最後の「肥前山口」ゆきが目玉でした。多くの撮影者がいました。

さて、長崎駅までやってきましたが、ここで一旦車を置き、今度は列車で諫早駅に戻ります。もうここまで来たら…と言うことで、最後の特急「かもめ45号」を乗ることにしました。と言っても、指定席は満席でしたので、自由席で乗車です。
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かもめの乗車目標も、この日で役目を終えます。
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下り最後の特急「かもめ45号」はミフSM-3編成でした。2003年に肥前長田~小江駅間で発生した落石による脱線転覆事故の当該・代替新造編成です。線路脇の建物や水田に突っ込む大事故でしたが、幸いにも死者は出なかった事故でした。当該編成中3両は廃車になってしまいましたが、残りの3両はその後も無事に特急「かもめ」最終日まで活躍することができました。
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諫早→長崎で乗車しましたが、諫早駅の段階でデッキにも多くの人が乗車しており、途中、浦上駅で多少の入れ替わりがあったくらいでほぼ満員でした。そう言えば、この列車、団枠で指定席が接収されていましたね…。長崎駅で待機していた人の数も相当なもので、とても深夜とは思えない人の数でした。

諫早駅・長崎駅どちらも、発車標に特急「かもめ」への感謝のメッセージが表示されていました。

余韻冷め切らぬまま、次の日の西九州新幹線開業を迎えます…。